もしあなたが加害者だった場合・・・

交通事故にはいろいろな状況がありますが、保険適用の際に問題となるのは、事故当事者の「過失責任」です。

不注意などで交通事故の加害者となってしまった場合や、自損事故で相手がいない事故の場合などでは保険が適用されず、治療は全額自己負担になると思い込んでいる人も多いようです。

また、慰謝料に関しては、加害者や自損事故の場合は当然適用されないと考えがちです。

しかしながら、自動車同士の交通事故の場合、よほどの状況下でない限り、一方の過失が100％で、もう一方が0％ということはほとんどありません。

仮に一方の過失が90％であっても、相手方に10％の過失があれば、保険は適用となるのです。

つまり、「加害者・被害者」という呼び方は単に過失責任の割合の差で言っているだけに過ぎないのです。

加害者であっても事故で負傷していれば自賠責保険の適用となり、保険での治療は可能なのです。

加害者だから治療が受けられないと思い込んでしまい、早期の治療が遅れ後遺症で苦しむということがないようにしたいものです。

「軽い怪我だから」という安易な考えで放っておくと、のちに痛みがひどくなって取り返しのつかない症状となる場合もあり得ます。

交通事故の場合、一刻も早い治療が大原則なので過失割合関係なく、出来る限り早めにしかるべき医療機関で診断と治療を受けることが大切です。

自損事故に関して自賠責保険は適用されませんが、任意保険は適用されますのでご自身の任意保険をご確認ください。

任意保険の契約内容によっては、事故で生じた怪我の治療費は、窓口負担分も含めて事故負担金は無料となります。

交通事故の専門家への相談は、被害者のみが利用するものではありません。

むしろ、加害者だからこそ、事故処理に詳しい専門家のアドバイスが必要な場合が少なくないのです。

加害者の場合には、任意保険をうまく利用することで、賠償額の減額をかなり減らせることも多いのです。

ただ、自賠責保険と任意保険共に素人では、なかなか理解しづらいことが多いです。

知らないがために大きく損をしてしまうということが、無いよう専門家に相談するのが賢いやり方です。

当院の患者さんには、事故の加害者であっても、あるいは自損事故であっても、ご相談に応じ必要に応じて適切なアドバイザーをご紹介させていただきます。