当院に来院される患者さんの中には、
Drより傷つく言葉を言われて怒っている患者さんが
少なからずいます。
具体的には、
・痛みは気のせいですから気にしてはいけない
・精神的なものですので心療内科を紹介します
・加齢によるものですから、もう治りません
などなど、痛みを訴えるのが悪いことのように扱われることがあります。
ただ、これは以下のような理由によることであると考えられます。
むち打ちの場合病院でする検査では、明らかな異常が見えにくいことが多く、
医師も対応に困っている場合が多いです。
実際痛みがある部分に外傷や骨折・脱臼など目に見える形で異常があればよいのですが、
画像所見で判別できないものが多いです。
では、画像所見に異常がない場合に本人が症状を訴えるのは、気のせいや
嘘なのかというと、決してそのようなことはなくやはり何らかの症状が出ています。
異常なしと言われても症状が治まらない患者さんは不安になって
または、医師に症状があることをわかってほしくて
いろいろ症状のことや、原因・対策などを医師に尋ねることになります。
でも医師としては原因がわかりませんので、
上に述べたような言葉になるものと思われます。
ただし、患者さんはDrの言葉に敏感で
真剣に聞いていますので、その言葉にショックを受ける場合が
多いです。
是非その点をご考慮いただいて適切に説明していただきたいと思います。