早期に的確な治療を!
交通事故の直後に身体に痛みや違和感がなく「軽く済んでよかった」と思っていても、
時間が経ってから症状が現れることがあります。
手のしびれ、手の震え、頭痛、肩こり、めまいや吐き気などの症状は
事故の影響である可能性が高く、長年後遺症として悩むケースも多くみられます。
後遺症が残らないようにするためにも、事故直後に的確な治療を行うことが大切です。
治療機関の選択
治療機関といえば、病院、整形外科、接骨院、整骨院、治療院などが頭に浮かぶと思います。
病院や整形外科は医師として、接骨院や整骨院は柔道整復師として
どちらも国家資格を所有し治療にあたります。
ここでは病院・整形外科と接骨院・整骨院に分けて特徴や違いについて考えてみます。
病院・整形外科にはレントゲンやMRIなどの検査機器が揃っており、
様々な検査によって医師が診断し病名をつけます。
その後で理学療法士などがリハビリや治療にあたるというような流れになります。
一方、接骨院・整骨院では
柔道整復師が問診・視診・触診を行い、施術を行っていきます。
交通事故でおこるむち打ち症の場合、検査では異常が見当たらないが
痛みが現れるというケースが多いため、病院や整形外科では検査結果異常なしと判断されます。
接骨院・整骨院では症状を聞きながら施術を行うため、
病院や整形外科で異常が認められない場合でも
症状に適した治療を受けることができます。
そしてポイントとして押さえておいてほしいのが、
患者さんがどこの医療機関で治療を受けるのか、
医療機関を選択する権利があります。
よく保険会社が許可を出すような雰囲気になることがありますが、
それは、任意一括という手続きのサービスにおける中での
手続きの話ですので、
本来許可を受けなくてはいけないということではありません。
通いたい医療機関がある場合には、そこに行きたいのだと
はっきりと自己主張することも大切なポイントになります。
事故直後は検査機器の充実した病院で医師の診断を受け、
検査結果がむち打ち症(外傷性頚部捻挫)と診断された場合、
接骨院や整骨院にて治療を行うなど、
それぞれの医療機関の優れた点を理解し医療機関を選択することが大切です。