接骨院・整骨院における むち打ち症の治療 ~問診・視診・触診・検査~

接骨院・整骨院での治療はどのような点に重点を置いて、
どのように治療を進めていくのかなどをお話します。

治療院によって微妙に異なることもありますが、
大まかな流れとして知っていただければと思います。

接骨院・整骨院では問診・視診・触診を行います。

問診では、事故の状況や身体の具合などを細かく聞き取りしていきます。
事故の状態や体調などから、身体の不具合が推測できることが多いからです。
どんなに些細なことでも気になることがあれば伝えてください。

身体の痛みのほかに、めまいや頭痛、痺れなどがある場合には
むち打ち症の影響が考えられるので、
このような身体の不調も伝えるようにしましょう。

また、むち打ち症の場合は痛みが変化して症状として現れることがあります。
事故直後は痛みがないが、徐々に身体の不調を感じ始め、
痛みやだるさが出現する場合も少なくありません。

これらのことを踏まえ、問診を受けるために、
事故の状況や事故直後からの身体の変化などを思い出して整理しておくといいと思います。

視診では外見上の変化をチェックします。
患部の状態だけでなく、表情や顔色、姿勢などのチェックも行います。

治療を受ける際には、身体の状態がわかりやすいように患部が出しやすく動きやすい服装
(ジャージやTシャツ短パンなど)
を着用していくとよいでしょう。

触診では、身体全体を触りケガの原因を探っていきます。
病院・整形外科では痛みがある部位だけを触ることが多いですが、
接骨院・整骨院では患部だけでなく、
そこに関連する筋肉や神経を含めて触り治療していくことになります。

問診・視診・触診のほかに可動域のテストや筋力テスト、
神経反射テストなどの検査を行い、
どのくらい動かせるか、
どの角度で痛みが出現するか、
左右の筋力差に違いはないか、
神経症状の有無などを専門的に調べながら、
患者さんの状態に応じた的確な治療内容を判断していきます。

問診・視診・触診・検査、すべてにおいて
施術者と患者さんが1対1で向き合いコミュニケーションを図りながら行うことで、
その患者さんに合った最善の治療法を選択し治療を進めることができるのです。

また、むち打ち症の患者さんは、医師をはじめ
職場や家族・友達など
痛みや症状を理解してもらっていないケースが
大変多いです。

当院では多くのむち打ち症患者さんが通院していますので、
どのように辛いかなどよく理解しています。

お話を聞いて理解してあげることも
心が軽くなったと喜んでいただける
患者さんが多いです。