首の痛み(むち打ち)
むち打ち症の発生機序
交通事故による大きな衝撃で、首に大きなダメージを受けることがあります。
頭部の重さは5キロ程度(ボーリングの玉位)あります。
交通事故の衝撃で、およそ5キロある頭部が前後・左右に大きく揺れます。
そのため、通常考えられないような大きな力が首に負担となってのしかかるのです。
関節が多く柔らかい組織が多い首は、非常にダメージを受けやすい場所です。
むち打ち症とは?
交通事故に遭われた方で一般的に多い症状として、むち打ち症があります。
また、むち打ち症で来院される、およそ7割から8割の患者さんが「頸椎捻挫型」のむち打ち症です。
頸椎捻挫型のむち打ち症は、首周りの筋肉や靭帯を、交通事故の衝撃によって痛めることにより、その部分に炎症が起こることで発症します。
事故後は、興奮状態にある為あまり痛みを感じないことが多く、翌日もしくは数日してから炎症がひどくなって痛みやしびれを感じることもあります。
首の痛み、むちうちの解消・改善方法は?
むち打ち症と一言で言っても、頸椎捻挫型、神経根型、バレ・リュー症候群型、脊髄症型と様々なタイプがあります。
まずは、病院やクリニックなどの精密検査を受け、自分の損傷部位がどこなのかを検査しておく必要があります。
一般的には安静により頸椎捻挫の初期症状である痛みや腫れを抑え、さらに2~3週目に入ってから温熱療法で首周りの痛みや炎症を抑えことにより、血流を改善していったり筋肉をほぐしていくこととなります。
むち打ちの痛みの原因はレントゲンでは分かりません
ムチウチの首の痛みは筋肉や靭帯・神経等軟部組織の損傷による事が多いです。
病院では、
「検査(レントゲン)では異常がないよ、問題がないから湿布と痛み止めを出しておきますので、また様子を見て痛かったら来てください」
このように言われてほっとするのも、つかの間、じわじわと痛みがひどくなり、しびれが発生するなど非常に不安に思う方がたくさんいらっしゃいます。
むち打ちの痛みは放っておくと、5年後でも10年後でも季節の変わり目や長時間のデスクワークなどでつらい症状が発生することがあります。
でも5年後10年後に一生懸命治療しても、もう手遅れですということが多々あります。
早期治療できるかどうかが、後遺症を残さないポイントですので、少しでも早いご来院をすすめします。